当山第64世・泰永僧正の密葬の動画をアップしました

9/14に執り行われた

泰永僧正(行年72)の密葬の

動画をYouTubeチャンネルに

アップしました。

 

業者さんにも

一連の儀式の撮影を

お願いしているのですが

仕上がりには

もう少し時間が

かかると思うので

取り急ぎ手持ちの機材で

撮影したものを素材に

編集しました。

 

最近の当地での葬儀は

一般会葬者は定められた

会葬時間内にお焼香していただき

お帰りいただいて

その後

遺族親族の皆様が参列して

儀式が執り行われる

という形式となっています。

 

泰永僧正の密葬の際も

予定していた会葬時間より

大分早い時間から

多くの方にご会葬いただき

お焼香いただきました。

 

密葬等の儀式は

遺族親族に加え当山の総代さん方と

参列いたしました。

 

31年にわたり

当山住職を担った

泰永僧正の儀式は

有縁の諸寺院方により

厳かにお勤めいただきました。

 

動画を通じて

少しでもお偲びいただければ

幸いです。

 

住職の葬儀を終えました

当山中興

第64世住職

傳燈大阿闍梨

泰永僧正の葬儀を

終えました。

 

多くの方に

お焼香いただき

祈りを捧げていただきました。

 

ご参列下さった皆様

お焼香においで下さった皆様

お花を送って下さった皆様

弔電をご発信下さった皆様

本当にありがとうございました。

 

今回の葬儀は

正確には密葬(みっそう)

といいます。

 

寺院の一住職の葬儀は

密葬の後に

本葬と晋山式(しんざんしき)を

執り行う場合がほとんどです。

 

密葬というのは

本葬や社葬の前に

行われる葬儀のことです。

 

密葬と聞くと

“密かに”小さく行う

葬儀のように誤解されて

いる場合があるようですが

小規模で行う家族葬とは

全く違う形式です。

 

63世裕教(ゆうきょう)大和尚が

遷化(せんげ)した際は

逝去して間もなくして

密葬を執り行い

一ヶ月後に本葬・晋山式が

行われています。

 

晋山式とは

新住職の儀式です。

 

本葬や晋山式については

いつまでに執り行わなければ

ならないといった

決まり事はないようです。

 

急逝した住職は

新本堂の完成を

心底楽しみにしておりました。

 

本堂落慶を見ずして

遷化したことが

何よりも残念です。

 

今回の密葬では

東北宗務支所のご寺院様方と

住職と同期のご寺院様方に

お勤めいただきました。

 

お導師様をお勤めいただいたのは

真言宗室生寺派管長

大本山室生寺座主

網代智明大僧正猊下(げいか)です。

 

当山は

真言宗豊山派ですが

真言宗室生寺派とは

もともと一つの宗派です。

 

住職と同期とはいえ

一宗派の管長猊下に

お導師様をお勤めいただき

光栄に思います。

 

お導師様もすごいのですが

かけつけて下さった

住職と同期の他の皆様も

とても尊い僧正様方で

本当にありがたかったです。

 

同期の僧正様方には

火葬の待ち時間の間に

色々とお話を伺いまして

アドバイスをいただいたのですが

新本堂完成を心待ちにしていた

住職のことを考えると

本堂落慶と本葬・晋山を

併せた形にしてはどうだろうか

との妙案をいただきました。

 

もう少し踏み込んでいうと

出家者であり

阿闍梨であった

泰永僧正のお骨(こつ)を

浄舎利(じょうしゃり)と

見立てて安置して

落慶法要と晋山式を

行っても良いのでは

というご指南です。

 

本葬も晋山式も落慶式も

別々に丁寧な形で行うのは

現実的にかなり負担も多く

身体がもたないとの

アドバイスもいただきました。

 

それらのご教示を受けて

拙僧(副住職)なりに

考えてみたのですが

「本葬」という形ではなく

「第64世泰永大和尚歎徳供養」

のような形で

「葬送」の意味あいよりも

「歎徳(たんどく)」の意味あいを

大切にさせていただき

慶事である落慶式や晋山式と

並べても違和感ないようにして

法要を厳修するのが

良いかもしれないなと

考えております。

 

生前の住職のことを思うと

その形が何よりもの

ご供養になるのではと思います。

 

住職が逝去して

まだ日が浅いのですが

やるべきことが

山積みとなっています。

 

これから

忙しくなると思いますが

健康には十分気をつけて

取り組んでいきたいと思います。

 

泰永僧正は

心優しく誠実な僧侶でした。

 

拙僧(副住職)は

本当に沢山のことを

教えてもらいましたし

住職が逝去した後のことも

生前から託されていることが

多々あります。

 

それらは

住職亡き今もなお

失われることはありませんし

拙僧(副住職)が

これから歩む上で

大きな意味を持つものといえます。

 

住職に託された思いを胸に

これからも日々を大切に

自身の出来ることを

出来る形で積み重ねていくことが

何よりのご供養になると信じています。

 

まだまだ

力不足の身ではありますが

当山檀信徒の皆様や

地域の皆様

有縁の皆様のために

寳照山普賢院の護持(ごじ)に

一層力を注いでまいる所存です。

 

住職生前中

お世話になった全ての皆様に

改めて感謝申し上げます。

 

本当にお世話になりました。

 

故人にかわり

重ねて感謝申し上げます。

 

法嗣 泰峻

合掌

 

重きが置かれる追憶

チューリップを見かけると

ゴールデンウィークに

入ったと実感します。

 

昨年の今頃は

緊急事態宣言下

ということもありましたが

力を持て余している

子どもたちと

動画をこしらえて

アップしていたことが

思い出されます。

 

ゴールデンウィーク中は

法事なども多いため

遠出は出来ないので

今年もまた子どもたちとの

思い出つくりとして

何か形にしたいと考えています。

 

ここ何年か普賢院では

行事の様子などを

短い動画に編集して

アップしていますが

如何せんド素人なので

曲がりなりにも

動画を編集すること自体が

とても良い学びとなっています。

 

なので

昨年の子どもたちとの動画も

作る過程において

多くのことを

得ることが出来ました。

 

少し話のテイストが変わりますが

様々な事情があって

ご自宅に仏壇や位牌がない場合

故人の写真を部屋に飾り

手を合わせるというケースが

あろうかと思います。

 

現代の葬儀において

遺影は必ずといってよい程

準備されています。

 

儀式中は大型モニターに

遺影を出力することも

今では珍しくありません。

 

ありし日の姿が

留められた写真は

もはや葬儀には欠かせないものに

なっているように思います。

 

通夜や葬儀の際に

思い出の写真や動画を編集した

ムービーを流すことも

葬儀店のオプションとして

用意されています。

 

葬送儀礼の“意味合い”は

時代時代の死生観の移り変わりと

深く関わりがありますが

現代の葬送儀礼は

追憶に重きが置かれているといえます。

 

追憶にあたり写真が

重要な意味を持つようになったように

動画が身近なものになるにつれ

追憶の一方法として

これまで以上に根を下ろす

可能性は大いにあると思うのです。

 

エンディングノート書き方講座を開催します

先の4月20日は

終活カフェが開催されました。

 

▼その時の様子はコチラです(動画)

https://www.youtube.com/watch?v=yVbickQtc8s&t=22s

 

終活カフェは

年に2回(春と秋)

開催してまいります。

 

流れとしては

はじめに拙僧(副住職)が

2〜30分程お話させていただき

終活カフェの趣旨であったり

統計を踏まえて昨今の

社会状況の一端について

お伝えさせていただいた後

葬儀店の山村総本店常務の

上野裕康さんと

終活カウンセラーのお弟子さんに

それぞれのお立場から

お話いただくというものでした。

 

拙僧(副住職)は

現代教化研究所という

宗派の研究機関の一研究員として

研究職にもつかせて

いただいております。

 

現代教化研究所という

研究機関では“現代問題”も

研究テーマとしているので

そちらでの経験が

終活カフェには

少なからず資しているように

感じております。

 

次回の終活カフェは

10月の開催を予定しています。

 

テーマはお墓です。

 

拙僧(副住職)としては

お墓に関連するお話として

古代から現代にいたるまでの

お弔いやお墓の歴史や展開

について大まかに

お伝えしようと考えています。

 

それはいわば「精神史」の展開と

深く関わるものでもあり

これからの「お墓」のあり方を

考えるにあたり

「精神史」を踏まえながら

歴史的展開を見直すことは

有効な手がかりとなると思います。

 

終活に関連しまして

終活カウンセラー1級である

お弟子さん・中野太陽さんが

5月からエンディングノートの

書き方をお伝えする講座を

月1回開催することとなりました。

 

エンディングノートは

終活において

とても有効な方法といえます。

 

有効なものではありますが

お一人で書き上げるのは

なかなか難しいものなので

書き方講座を

ご活用いただければと思います。

 

ご興味をお持ちの方は

お気軽にお問い合わせ下さい。

 

詳細は下記を

ご参照下さいますよう

お願いいたします。

 

エンディングノート書き方講座

日程:2021/5/27

時間:午後1時30〜3時30分

会場:ふれあい豊山館

会費:1500円

※別途エンディングノート1冊1100円

※会費の一部は国際協力活動への寄付にあてられます。

定員:8名

講師:中野太陽(終活カウンセラー1級)

☆ご参加される方は、お申込み下さい。

 

終活カフェが開催されました

今年から普賢院では

年2回(春と秋)終活カフェを

開催します。

 

昨今、終活の必要性が

高まっております。

 

有縁の方々にとって

終活カフェは何かしらの

手がかりやヒントになればと

願っております。

 

今回は「お葬式」をテーマに

開催いたしました。

 

山村総本店の

上野裕康さんにご協力いただき

葬儀店のお立場から

お葬式や永代供養について

お話いただきました。

 

また

本年1月に終活カウンセラー1級を

取得された当山お弟子さんの

中野太陽さんには

終活やエンディングノートについて

お話いただきました。

 

大変充実した時間に

なったのではないかと思います。

 

次回は今秋の開催で

お墓をテーマにする予定でおります。

 

4/20終活カフェのご案内

当山有縁の皆様には

昨年からご案内していますが

本年より年2回

終活カフェを開催いたします。

 

本年1回目は

「お葬式」をテーマに

4/20午前10時から

開催します。

 

拙僧(副住職)が

ファシリテーターを

務めさせていただきます。

 

今回は

山村総本店さんに

ご協力いただき

昨今の葬儀事情について

葬儀屋さんの見地から

お話いただきます。

 

また昨年

終活カウンセラー1級を取得された

お弟子さんの中野太陽さんに

「終活」について

お話いただくとともに

今後当山で取り組んでまいります

「終活窓口」についても

お話いただきたいと思います。

 

ご興味をお持ちの方は

この機会をご活用いただければ幸いです。

 

ウイルス禍の中で改めて感じるお寺での葬儀の尊さ

旧本堂の解体に伴い

昨年9月下旬より

ふれあい豊山館の1階を

仮本堂としています。

 

これまでは

故人様をお寺にご安置する際

現在仮本堂としている

広間にお連れいただいていたのですが

その広間が仮本堂となると

それまでのようにはいかないため

仮本堂設営に先立って

脇間を改造して

多目的にも使えるように

準備しておりました。

 

以来

何度かご活用いただきまして

準備を進めておいて

良かったと感じています。

 

本日はこれより

お勤めをさせていただいた後

お寺から故人様を

出棺させていただき

火葬後に当山で葬儀が

執り行われます。

 

菩提寺の本尊様の前で

引導をお渡しすることが

最も丁寧な葬儀とされます。

 

昨今は

ウイルス対策のため

形式が以前までとは

大幅に変わりましたが

現在主流になりつつある形式であれば

菩提寺で葬儀を行った方が

良いように感じられる所があります。

 

お寺であれば

そもそも宗派の法式に

則った形で

深い意味を帯びた荘厳が

きちんと整えられていますし

葬儀で一番悩ましい

費用の面においても

かなり押さえられます。

 

先にも触れましたが

何よりも尊いのは

菩提寺の本尊様の近くで

儀式を行える点だと思います。

 

本日も謹んでお弔いのひとときを

ご一緒させていただいてまいります。

 

これからの「形」の模索

仮本堂として使用している

広間の隣には

14畳程の脇間があります。

 

昨年上旬

この脇間も多用途に

使用出来るように

床の間を改造して

祭壇を設えて

十三仏と曼荼羅を掲げました。

 

こちらで小規模な法事であったり

ご逝去された方のご安置であったり

各種仏事でも使えるように

模様替えいたしました。

 

新本堂でも

このように多目的に使用できる

スペースを用意いたします。

 

社会の変化の影響もあり

ご供養(特に葬儀)には

様々なケースが見られますが

少しでもご安心いただける環境を

整えていくことは

お寺の大切な役割だと感じています。

 

新本堂建替事業の一環として

合葬墓も建立されますし

それに伴い

様々な形でのご供養を模索中です。

 

本年は

「これからのご供養」について

例年以上に考えさせていただき

今後の「形」に

つなげさせていただきたいと思います。

 

忘れじの人々と

「これまで通り」に行うことが

出来きないことが多かった令和2年。

 

お寺の行事や

葬儀や法事も

例外ではありません。

 

最期のお別れを

したくても出来ないというのは

残酷な側面があると感じました。

 

本年は葬儀や法事に

かけつけたくても

かけつけることが

叶わなかった方は

大勢いらっしゃいました。

 

そのような方の分まで

思いが届けられるようにとの

願いをいつも以上に強く

心に抱いて儀式に

臨ませていただいております。

 

儀式における

諸々の作法や設えには

意味が通わされており

その空間そのものが

今を生きる我々に対しての

“みおしえ”となります。

 

真言宗では

お弔いにおいて

引導作法(いんどうさほう)という

お作法を通じて

仏弟子(ぶつでし)としての

お名前である戒名がお授けされます。

 

当山では

主に火葬前に行われる出棺供養の

次第中に引導作法を行わせていただき

真言宗において

仏弟子に授けられる

印言(いんごん)とともに

戒名をお渡ししております。

 

戒名が授けられたから

「仏となる」のではなく

命のお歩みそのものが

すでに“仏”としての

お歩みであったという点が

真言宗では

大切な部分といえます。

 

戒名は

仏弟子の証である

戒律を授かった者の名です。

 

戒律とは

仏道の“みおしえ”の一つの形であり

“みおしえ”そのものと

いうことも出来ます。

 

なので戒名は

法名(ほうみょう)ともいわれ

“みおしえ”そのものでもあります。

 

これまで記したものは

全体の一部ではありますが

“みおしえ”を紐解いて

自身の歩みの糧として

各自の日々を励んでいくことが

「仏道における供養」といえます。

 

本年も「忘れじの人々」の

お弔いが多くありました。

 

ウイルスへの不安が

世界を覆っている昨今だからこそ

ひとつひとつの意味合いと

丁寧に向き合い直して

有縁の「忘れじの人々」

お一人お一人と

謹んで向き合わせていただいた

一年だったと思います。

 

ウイルスシフトの葬儀

久しぶりに夏らしい一日でした。

 

日差しが強いとはいえ

カラッとして

心地よい風を感じられる

すがすがしい日和でした。

 

本年2〜3月頃より

葬儀の形式が大きく変わり

今ではその形が

大分定着してきたように思います。

 

その形とは

葬儀一時間前から

30分程一般会葬者の

受付と焼香の時間が設けられ

その後準備を整えて

近親者の皆様と

葬儀をご一緒させて頂くものです。

 

形式の変化には

色々なご意見があると思いますが

儀式への参列者は

近親者の皆様が大部分なので

儀式には心静かに

お臨みいただけるようにも

感じております。

 

最近の形が

そっくりそのまま

今後のスタンダードに

なるわけではないと思いますが

今後のあり方の手がかりを

沢山含んでいると考えております。