ご利益を考える

神仏にまつわるお話で

霊験譚(れいげんたん)

というものがあります。

 

様々なエピソードが

沢山の書物に記され

今に伝えられます。

 

全てがハッピーエンド

でない所に

仏道としてのお諭しが

多分に含まれております。

 

本当のご利益とは何かを

真に問うものが

多いように思います。

 

1つのエピソードを

ご紹介します。

 

観音様への参詣を

熱心に行っていた

盲目の夫婦が

幸せな日々を

過ごしておりました。

 

盲目の夫婦は

相思相愛のお互いの姿を

ひと目みたいとの願いを

観音様に捧げ

その願いが叶います。

 

ついに念願叶い

愛するパートナーの姿を

目にしたと思いきや…

 

「何と醜い姿だ」と

夫は嘆きます。

 

これまで

信頼を寄せていた夫の

薄情な姿を自身の目で見た

妻は悲しみに暮れるという

エピソードがあります。

 

現世利益のみでは

量ることのできないのが

ご利益です。

 

皆様は

このエピソードを

どのように

うけとめられますか?

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