双極性障害(躁うつ病)と向き合う⑱

双極性障害(そうきょくせいしょうがい)

とは躁状態(そうじょうたい)と

うつ状態を繰り返す

脳の病気です。

 

このテーマで

久しぶりに投稿します。

 

当山住職は長年

双極性障害を患っており

東京の慈恵医大へ

通院しております。

 

昨年夏頃より

激しい躁状態となり

家族も健康を害するほど

心労を重ねましたが

現在はうつ状態にあります。

 

本年3月頃より

徐々に躁状態が終わり

少しずつうつ状態へ

変わっていきました。

 

躁状態のときは

傍若無人な言動

激しい浪費

日夜を問わず電話をかける

など“アクセル全開”でした。

 

一方で現在は

躁状態の時とは

ほぼ真逆な状態で

静かに過ごす時間が

多くなりました。

 

躁状態の時と

うつ状態の時では

処方される薬が異なります。

 

症状が変わり薬も変わったので

最近は月1回のペースで

東京へ通院しております。

 

今振り返ってみても

激しい躁状態の頃は

家族をはじめ周囲の者は

本当に苦労しましたし

いつまでこのような日が

続くのだろうかと

いつも感じておりました。

 

様々な書籍に目を通したり

専門的な方にお話を

お伺いしたりすると

双極性障害と向き合う

大きなポイントの1つは

いかに躁状態を抑えるか

という所にあるそうです。

 

双極性障害の治療は

躁状態とうつ状態の

振れ幅を小さくすることを

目標に継続されます。

 

当山住職は

うつ状態ではあるのですが

何年か前の“どん底状態”の頃と

比べると格段に健康的で

あるように感じております。

 

きちんと継続されている

通院による治療や

日々の薬物療法の効果が

間違いなく出ております。

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約束を交わして

7/18に開催された

クロストーク八戸で

ご一緒させて頂いた

杉浦恵一さんが

催事翌日に当山を

お訪ね下さいました。

 

新幹線に乗車される前に

こちらまで足を伸ばして

下さったので

当山を案内させて頂きました。

 

杉浦さんは気仙沼を拠点に

魅力的なことを

様々に手掛けていらっしゃいます。

 

杉浦さんの様々な

取り組みの原点にあるのが

東日本大震災です。

 

東日本大震災での復興支援が

大きなきっかけで

3.11へ思いをはせるプロジェクトや

人が集う空間を演出などの

現在の取り組みがあります。

 

多くの人を魅了する杉浦さんは

確かな理念の下に

歩まれていらっしゃると感じました。

 

今後、当山を会場に

何か企画しようとの約束を交わし

杉浦さんは八戸を

出発されました。

 

素敵なご縁を頂き

嬉しく思います。

 

▼杉浦恵一さんについて

http://greenz.jp/2014/02/14/co-ba-kesennuma/

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未来を描く クロストーク八戸

7/18の午後7時より

八戸市街にある

煮8というお店を会場に

クロストーク八戸が

開催されました。

 

この企画は

デーリー東北企画事業部の

下田智美さんにお声がけ頂き

実現したものです。

 

下田さんは拙僧(副住職)と

高校の同級生でもあります。

 

そのようなご縁もあり

今回はゲストスピーカーの

1人として赴いてまいりました。

 

「出張法話カフェ特別編」と

いった所でしょうか。

 

当山での取り組みや

それらを支える理念

これからの展望などなど

拙いながらお伝えさせて頂きました。

 

もうお一方の

ゲストスピーカーである

杉浦恵一さんは

気仙沼を拠点に

地域を元気にするような

魅力的な活動を様々に

展開されていらっしゃるので

対談も実り多いものでした。

 

今回の企画を通し

分野を超えて

同時代を共にする方々と

様々な意見交換を

させて頂きました。

 

このひとときから

何かを生み出すような

活力や可能性を感じました。

 

このような素敵な機会に

巡り合うことが出来たことを

とても嬉しく思います。

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おかげさまを感じながら

7/17は作務(さむ)を

行いました。

 

作務とは

単に清掃であるだけでなく

空間と心を清める

修行でもあります。

 

おてらサポーターの方や

お声がけに応じて下さった方に

お手伝い頂きまして

堂内の清掃を行いました。

 

拭き掃除

掃き掃除

仏器磨き。

 

多くの心温まるご協力に

とても感激いたしました。

 

本堂の窓は鏡のごとくに

境内の光景を映しております。

 

磨き込まれた仏器は

一層の輝きを放っております。

 

お手伝い下さった皆様に

心より感謝申し上げます。

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戒名と御布施について

仏事において

最も多く寄せられるご質問は

戒名(法名)と御布施についてです。

 

この戒名であれば

どれ位の御布施を

お渡しすればよいですか?

 

この問いには

明確な金額を伴う答えは

ありません。

 

実際の所では位号(いごう)と

言われる部分を1つの基準として

納める御布施を

決められる方が

多いようですが

本質的な意味からすれば

微妙な所です。

 

お寺によっては

戒名料という形で

御布施とは別に御浄財を

お納め頂いたり

戒名別に御布施の目安を

定めている所もあります。

 

それらは多くの場合

お寺の運営や護持において

採用されている方法なので

本質的にどうこうという話とは

少し異なります。

 

話がそれましたが

位号(いごう)とは

孩児(がいじ)、孩女(がいにょ)

童子(どうじ)、童女(どうにょ)

信士(しんじ)、信女(しんにょ)

居士(こじ)、大姉(だいし)など

戒名(法名)の最後に添えられる

部分のことです。

 

次のような

ご要望もよく耳にします。

 

御布施の額に失礼があっては

ならないので戒名は

居士や大姉ではなく

信士や信女でお願いします。

 

こういったご要望は

珍しいことではありませんし

お気持ちも分かります。

 

しかし当山において

歴代住職が守り伝えてきた

志や姿勢からすれば

こういったご要望通りに

戒名を調整することは

出来かねます。

 

戒名は商品ではありません。

 

しかるべき戒名を

しかるべき方に

お授けさせて頂いております。

 

そもそも戒名は

位号によって

良いとか悪いとか

位が高い低いなどという

次元のものではありません。

 

仏弟子として

悠久の昔より受け継がれる

尊いお諭しである戒律を

正式に授かり

御教え(法)を担う者である

あかしが戒名(法名)です。

 

葬儀における戒名(法名)は

その方の歩みを讃えるものであり

現世的ものさし

金銭的ものさしにより

左右されるものではありません。

 

尊い命を授かり

立派に尽くされ

生涯を全うされた方の

お弔いに際し

御布施の事をはじめ

金銭的な不安を要因に

“違和感のある戒名”を

授けることは感心しません。

 

信士の戒名が”安い・平凡”

居士の戒名が”高い・偉い”など

いう考えは間違いです。

 

そういった「目」でもって

多くの戒名を見ることは

これまでに戒名を授かった方に

対しても大変に失礼なことです。

 

お気持ちは良く分かるのですが

僧侶としては

この点をしっかりと

お伝えしなければなりません。

 

有縁の方々に

儀式を執り行って頂き

お心をお運び頂き

新たな歩みの志を

お捧げすることこそが

最も大切です。

 

葬儀や仏事は

お弔いであると同時に

今を生きる方々の

心の修養の場でもあるのです。

 

それが本義であり

その部分がないがしろにされれば

古い祈りの形を受け継ぎ

諸々の作法をなすことを許された

僧侶が儀式を執り行う必要は

ないように感じます。

 

葬儀や法事のみが

ご供養ではありません。

 

それらはご供養の節目であり

自身ともお向き合い頂く

尊い機会です。

 

金額の価値は

尊い命の価値ではありません。

 

お金の価値は

相対的なものであり

日々刻々激しく変化しうるものですが

命の尊さははかり知れないものです。

 

尊い命の歩みを

讃えるものである戒名を

そのような「金額としての御布施」で

もって向き合うようなことは

仏道にはそぐいません。

 

どのように御布施を納めるか

明確に提示して頂きたいという

お声も寄せられますが

それでは御布施の本来の意味が

失われてしまいます。

 

時間の経過の中で

故人をお偲び頂きながら

どうするかをお考え頂いて

思いを通わせて頂いた上で

御布施をお納め頂きたく存じます。

 

先にも触れましたが

お気持ちは痛いほど

良く分かるのです。

 

当山では本義にのっとり

謹んで全ての儀式を

“全力で”執り行っております。

 

命に優劣がないゆえに

お弔いの儀式そのものにも

差別はありません。

 

有縁の方には

是非ともご理解頂きたい次第です。

 

▼【参考拙稿】お葬式について

https://fugenin643.com/blog/道を示すお葬式/

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示唆に富む脳科学

脳科学は

世の中を考える上で

実に示唆に富むものだと

痛感しております。

 

「脳」のあり方は

人のあり方を

本質的な部分で

司っているといえます。

 

人工知能について

調べていた所

ふとしたキッカケで

脳科学の魅力に

気が付かされました。

 

「心」や「意識」のあり方は

仏道においても

長らく考察が重ねられ

実践の面においても

重視されてきたものです。

 

脳科学はめざましい進歩が

見られる分野だそうで

一般向けの関連書籍も

多く出版されております。

 

脳科学が示す諸々は

仏道における

「心」や「意識」を理解する上で

非常に参考になります。

 

これらかの時代において

とても有効な学びであると

確信しております。

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フル活用

八戸の市立図書館では

利用者カードを作ると

1人5冊まで借りられます。

 

五戸の町立図書館では

利用者カードを作ると

1人7冊まで借りられます。

 

いずれの図書館も

貸出期間は2週間です。

 

当山のある豊崎町は

八戸市ですが

五戸町に隣接しております。

 

この立地を活かし

最近は図書館を大いに

活用させて頂いております。

 

最大12冊まで

借りられるという贅沢さ。

 

殊に五戸図書館は

建物が新しく

開放感のある空間が

実に心地よいです。

 

書籍は借用しているものなので

手元にある時間には

リミットがあるゆえに

借りた書籍と

深く向き合うことが出来るように

感じております。

 

現代は

シェアリングエコノミー

の時代であると言われます。

 

これからの

シェアリングエコノミーを

具体的に考える上で

図書館のあり方は

とても参考になります。

 

色々なことに

イメージを飛ばしながら

図書館を有意義に

使わせて頂いている

今日このごろのお話でした。

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8/19 お寺の上映会 いのちのワークショップ

8/19(土)に

いのちのワークショップを

開催します。

 

いのちのワークショップは

寺子屋ワークショップのうち

殊にいのちを主要テーマとした

ワークショップです。

 

法話と映画上映で

いのちとお向き合い頂きます。

 

上映するのは

ドキュメンタリー映画

『うまれる ずっと、いっしょ』

 

いくつかのご家族の

お歩みに触れながら

千差万別のいのちを見つめ

いのちについて考えてみませんか?

 

当日は

午前の部、午後の部の

2回の開催となります。

 

上映に際しまして

「ママさんタイム」を実施します。

 

「ママさんタイム」とは

赤ちゃんの泣き声も映画のBGMとし

お子様連れでのご鑑賞を

気兼ねなくして頂くものですので

ご家族の皆様で

お越し頂ければと思います。

 

なお当山では

ワークショップへの参加費の

一部を国際協力活動へ寄付させて

頂いておりますので

あらかじめご承知下さいますよう

お願いいたします。

 

日時や参加申込についてなど

詳細は下記に

記載してございますので

ご参照下さいませ。

 

皆様のご参加

心よりお待ちしております。


 

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■開催情報
——————-
日付:2017年8月19日(土)
場所:普賢院
(八戸市豊崎町上永福寺20-2)

参加費
大人:1500円
小人: 700円 (小・中・高校生)
未就学児:無料

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■午前の部
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時間:9:00開場
9:30~上映会+法話(11:45終了予定)
ママさんタイム*上映
人数:60名程度

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■午後の部
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時間:13:00開場
13:30~上映会+法話(15:45終了予定)
ママさんタイム*上映
人数:60名程度

※参加される方は

必ず事前に下記フォームにて

お申し込みください。
————————–———————-
<お申込み>
PC・スマホの方
https://ws.formzu.net/fgen/S36485675/

携帯電話の方(ガラケー)
https://ws.formzu.net/mfgen/S36485675/
————————–———————-

■お問合わせ:
Mail:fugenin643@gmail.com
主催:普賢院寺子屋ワークショップslide06

強化月間 社会を明るくする運動

うだるような暑さが続き

日中は30℃を軽々超え

夜は寝苦しい本年の7月です。

 

7月は

保護司(ほごし)が携わる

社明運動(しゃめいうんどう)

強化月間でもあります。

 

社明運動とは

社会を明るくする運動

の略称です。

 

社明運動の一環として

豊崎小学校と中学校に

赴かせて頂き

作文応募のお願いと

情報交換をして参りました。

 

地域や学校の連携のあり方は

様々ありますが

合同の勉強会や研修会を

開催して情報を

共有することが

大切であろうと感じます。

 

殊にSNS が極身近である

今の世において

薬物絡みのあやまちが

多く見られるようです。

 

少し“どぎつい”テーマにも

感じられますが

正しく「知る」ための

機会を用意していくことも

保護司としての

大切な役割だと感じます。

 

そのためにも

拙僧(副住職)自身も

学びを深めたり

先輩保護司から

経験を交えたお話をお伺いしたり

などの研鑽を積みたいと思います。

 

保護司としての活動は

お寺のあり方と

違和感なく共存できるものです。

 

そもそも保護司の活動のルーツは

お寺にあるそうです。

 

当山の全体的な取り組みの中に

保護司としての活動も

融和させながら

役割を果たせればと思います。

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装い新たな空間で

改装工事が終わった

当山庫裏(くり)のハナレにて

初めて催事が

行われました。

 

当山は会場提供という形で

携わらせて頂きました。

 

有意義なお時間に

ご活用頂き

とても嬉しく感じております。

 

備品も設備も

ほとんど整っておりませんが

少しづつ環境を整え

様々な時間を

紡ぎたいと思います。

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