雷雨の観音参り 二戸・天台寺

岩手県二戸にございます

天台寺を訪ねました。

 

天台寺は

当山も所属しております

糠部(ぬかべ)三十三観音霊場の

第33番札所でもあります。

 

訪れた3/30の午後は

冷たく激しい雨が落ち

雷が轟いておりました。

 

「甘露(かんろ)の法雨(ほうう)」

「天鼓雷音(てんこらいおん)」

という仏道の言葉があります。

 

尊いみ教えが

雨の如くに注がれ

轟く雷の如くに

迷いから目覚めさせられる

ことを意味する言葉です。

 

“あいにく”の空模様でしたが

拙僧(副住職)の訪問を

“歓迎して下さっている”のだと

信じながら足を運ばせて頂きました。

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多幸を祈る

まだまだ寒い日もありますが

春らしさを感じるように

なってまいりました。

 

晴れた日には

福寿草の花が黄色い彩りを

境内に添えております。

 

もうすぐ4月です。

 

新たな生活がスタートする方が

多い新年度の春。

 

福寿草は縁起の良い花で

その名の如く

「幸福」の象徴です。

 

春の訪れを告げ

福の訪れを予感させる

春の花に心が落ち着きます。

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「笑い」の力

「あれから40年」という

フレーズでお馴染みの

綾小路きみまろ師。

 

「中高年」をテーマに

各地で大爆笑を巻き起こす

話の達人です。

 

その視点のあり方に

仏道でいう「苦」との

向き合い方の手がかりを感じます。

 

ありのままをありのままに受け入れ

歯切れの良い語りを通して

それらを共有しあうことで

その場の皆様と笑い合う。

 

「老いる」ことは

誰しもが向き合わなければ

ならないものであり

誰しもが避けられないものと

仏道では強く説かれます。

 

誰しもが向き合い

誰しもが避けらず

思い通りにすることが

出来ないことを

仏道では「苦」といいます。

 

仏道での「苦」とは

“苦しみ”といったニュアンスではなく

先に触れたように

“思い通りにならないこと”という

ニュアンスの言葉です。

 

綾小路きみまろ師の漫談は

自身の物事の捉え方ひとつで

薬にも毒にもなることの

端的な一例であろうかと思います。

 

落語や漫談は

歴史のある「伝統芸能」です。

 

「笑い」の力は

命を躍動させ、心を豊かにする

尊いものなのだと思います。

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斗南藩士上陸の地 むつ市大湊

3/28は下北半島の

むつ市大湊へ赴きました。

 

大湊にございます

同宗派の常楽寺にて

厳修された涅槃会(ねはんえ)

というお釈迦様の法要に

出仕して参りました。

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むつ市は

斗南藩(となみはん)

ゆかりの地でもあります。

 

斗南藩とは

旧会津藩の方々が

明治時代初頭

北の地に再興した藩です。

 

当山墓地には

斗南藩の方々の墓石が

十数基残っております。

 

下北むつの地にも

斗南藩の方は海路により

入られました。

 

大湊にございます

斗南藩士上陸の地。

 

斗南藩の藩庁が置かれた円通寺。

 

その他、斗南藩ゆかりの場所に

立ち寄らせて頂きながら

歴史におもいを馳せた

1日となりました。

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岩手の春を感じて

3/26は岩手県の

矢巾町と奥州市へ赴きました。

 

矢巾町では当山有縁の方の

ご法事をご一緒させて頂きました。

 

その後、所用がありまして

進路を南にとり

奥州市江刺区にございます

真言宗智山派の興性寺様を訪ねました。

 

道中、車窓より目に映る

山並みがとても綺麗な1日でした。

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今年の とある目標

昨年2月下旬の

ホームページ開設に伴い

幕を明けた「おてらブログ」。

 

さて、昨年と本年の

おてらブログの違いに

皆様はお気づきでしょうか?

 

本年は元日より

毎日更新することを

目標としております。

 

これも今の時代における

“精進の形”の1つかと思っております。

 

感じたことや

考えさせられたことを

文字に起こしたり

伝えたいことを伝えるべく

日々勤めさせて頂いております。

 

塵も積もれば山となる。

 

拙稿であっても

そのときそのときの

おもいを託しながら

「山」を築きたいと思います。

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心を種として

地元の豊崎小学校より

文集を頂きました。

 

『ほこすぎ』と題された文集。

 

拙僧(副住職)も小学生時代に

原稿用紙に向かい

色々と書いた記憶がございます。

 

ほこすぎとは

現在の七崎神社にそびえる

樹齢1000年を超える大杉です。

 

この大杉は

平安時代の当山の住職である

行海(ぎょうかい)大和尚が

植えたと伝えられます。

 

行海大和尚は

現在の七崎神社の地に

北斗七星の形に杉を植えられました。

 

北斗七星は仏道において

息災(そくさい)や平和の象徴です。

 

杉は古くより神聖な木とされます。

 

頂いた文集には

生徒のみなさんの

様々な志や将来への目標が

詰め込まれておりました。

 

「心を種とする。」

 

拙僧(副住職)が好きな

フレーズの1つです。

 

紀貫之(きのつらゆき)が

和歌についてしたためられた

『古今和歌集仮名序』の

有名な文言です。

 

文集に満載された「心」が種となり

“ほこ杉にも勝るとも劣らぬ”

力強い骨太な将来を

生徒の皆さんには

歩んで頂きたいと願います。

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怒濤の発送準備

春彼岸の最終日である

本年3月23日。

 

当山では3月23日中に

“何が何でも”

整えなければならない

幾種書類の発送準備が

ございました。

 

700数十組の書類を

完成させるべく

有縁の方にご協力頂きながら

何とか作業を終える事が出来ました。

 

火急なお願いにも関わらず

快くお手伝い頂いた皆様に

心より感謝申し上げます。

 

拙僧(副住職)夫妻だけの

作業であれば

途方に暮れていたと思われます。

 

ご協力頂いた方々の

おかげでホッとしました。

 

おかげさまで

檀信徒の皆様への

大切なお知らせをお届けする

用意を整えることが叶いました。

 

こんなこともあったなと

後々に振り返ることが

出来そうな印象深い

本年の春彼岸の最終日となりました。

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一途一心に励む

一途一心(いちずいっしん)

という言葉を

たまたま観ていた

ドラマで耳にしました。

 

目の前のことに

雑念を抱かずに

誠実に向き合う。

 

この姿勢は

仏道でも求められるものです。

 

一途一心の状態を

仏道では三昧(さんまい)といいます。

 

様々な情報に溢れる現代において

情報に振り回されることなく

適切な情報の選別が行われ

一途一心に各々が

向き合うべき事に向き合うことが

大切なことだろうと思います。

 

ちなみに

観ていたドラマは

「A LIFE〜愛しき人〜」という

木村拓也主演のものです。

 

三昧の大切さについて

ふと考えさせられながら

楽しくドラマ鑑賞した

ある夜の副住職でした。

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